IG証券のFXの評判は?メリット・デメリットや口座開設方法を解説

IG証券のFXの評判は?、メリット・デメリットや口座開設方法を解説

FX取引は、今や個人投資家にとって身近な資産運用の選択肢の一つとなりました。数多くのFX会社が存在する中で、どの会社を選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。特に、海外にルーツを持ち、グローバルに事業を展開する証券会社は、国内のFX会社とは異なる特徴を持っていることが多く、その選択は取引スタイルや投資戦略に大きな影響を与えます。

本記事で解説するのは、英国発祥の金融サービスプロバイダーであるIGグループの日本法人、IG証券です。FXだけでなく、CFD(差金決済取引)のパイオニアとしても知られ、その豊富な取扱商品や高機能な取引ツールは、世界中のトレーダーから支持されています。

しかし、「海外の会社は少し不安」「サービス内容が複雑そう」といったイメージを持っている方もいるかもしれません。そこでこの記事では、IG証券のFXサービスに焦点を当て、その実力と評判を徹底的に解剖します。

具体的には、IG証券の会社概要やサービス内容といった基本情報から、実際の利用者の声を基にした良い評判・悪い評判、そして具体的なメリット・デメリットまで、多角的な視点から詳しく解説します。さらに、他社とのスプレッドやスワップポイントの比較、多彩な取引ツールの紹介、口座開設の手順まで、IG証券でFXを始めるために必要な情報を網羅的に提供します。

この記事を最後まで読めば、IG証券がどのようなトレーダーに適しているのか、そしてあなたの投資スタイルに合致するのかが明確に理解できるはずです。IG証券が持つ独自の強みと、利用する上で知っておくべき注意点の両方を正しく理解し、賢いFX会社選びの一助としてください。

IG証券とは?

IG証券とは?

IG証券でのFX取引を検討するにあたり、まずは運営会社であるIG証券がどのような企業で、どのような特徴を持つサービスを提供しているのか、その全体像を把握することが重要です。企業の信頼性やサービスの基本スペックは、安心して取引を行うための土台となります。ここでは、IG証券の会社概要と、FXサービスの基本的な情報について詳しく見ていきましょう。

IG証券の会社概要

IG証券株式会社は、1974年に英国・ロンドンで設立されたIGグループの日本拠点です。IGグループは、金融サービスプロバイダーとして約50年の歴史を持ち、世界中のトレーダーにオンライン取引プラットフォームを提供しています。特に、CFD(差金決済取引)の分野では世界的なリーディングカンパニーとして知られており、その先進性と信頼性は高く評価されています。

日本においては、IG証券株式会社として金融商品取引業の登録(関東財務局長(金商)第255号)を受けており、日本の法律・規制に準拠した形でサービスを運営しています。外資系の証券会社ではありますが、日本の金融庁の監督下にあるため、国内の証券会社と同様の規制や顧客保護の枠組みが適用されます。具体的には、顧客から預かった資産は、会社の資産とは明確に区分して管理する「信託保全」が義務付けられており、万が一IG証券が破綻するようなことがあっても、顧客の資産は保護される仕組みになっています。

世界19カ国にオフィスを構え、40万人以上の顧客にサービスを提供するグローバル企業としての側面と、日本の金融ライセンスを取得し、国内法に準拠した運営を行う信頼性の両方を兼ね備えている点が、IG証券の大きな特徴と言えるでしょう。長年の歴史と世界的な実績は、企業としての安定性と信頼性を重視するトレーダーにとって、大きな安心材料となります。

項目 内容
商号 IG証券株式会社(IG Securities Ltd.)
設立 2008年(日本法人)
親会社 IG Group Holdings plc(英国)
所在地 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター
登録番号 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第255号
加入協会 日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会
資本金 1億円(2023年5月31日現在)
顧客資産の管理 三井住友銀行、三菱UFJ信託銀行での信託保全

(参照:IG証券公式サイト 会社概要)

IG証券のFXサービスの基本情報

IG証券が提供するFXサービスは、そのグローバルなネットワークを活かした豊富な取扱商品と、多様なトレーダーのニーズに応える柔軟な取引環境が特徴です。ここでは、FX取引を始める上で最低限知っておきたい基本スペックを整理します。

  • 取扱通貨ペア: 約100種類という、国内FX会社の中でもトップクラスの豊富さを誇ります。米ドル/円やユーロ/米ドルのような主要通貨ペアはもちろん、メキシコペソ/円や南アフリカランド/円といった高金利通貨ペア、さらにはポーランドズロチ/円やハンガリーフォリント/円などの東欧通貨、いわゆる「エキゾチック通貨」まで幅広く取り扱っています。これにより、世界中の様々な通貨の値動きを取引機会に変えることが可能です。
  • 取引単位: FX取引の最小取引単位は10,000通貨です。これは、国内の多くのFX会社が採用している1,000通貨単位での取引に比べると、やや大きめの単位設定となります。したがって、取引を始めるにはある程度のまとまった資金が必要となり、少額から始めたい初心者にとっては少しハードルが高く感じられるかもしれません。
  • レバレッジ: 個人口座の場合、最大25倍のレバレッジが利用できます。これは日本の金融商品取引法で定められた上限であり、国内の他のFX会社と同様の基準です。少ない資金で大きな金額の取引ができるレバレッジはFXの魅力の一つですが、同時にリスクも増大するため、適切な資金管理が求められます。
  • 取引手数料: IG証券では、口座開設手数料、口座維持手数料、取引手数料、入出金手数料(クイック入金・出金)が無料です。取引コストを抑えたいトレーダーにとって、これらの手数料が無料であることは大きなメリットです。ただし、取引時には買値と売値の差である「スプレッド」が実質的なコストとして発生します。
  • 取引ツール: トレーダーのレベルやスタイルに合わせて、複数の高機能な取引ツールを提供しています。初心者から上級者まで直感的に使えるWebブラウザ版プラットフォーム、外出先でも快適に取引できるスマートフォンアプリ、世界中のトレーダーに愛用されている「MT4(メタトレーダー4)」、そして高度なチャート分析が可能な「ProRealTime(プロリアルタイム)」など、多彩なラインナップが揃っています。
  • ロスカットルール: 顧客の資産を保護するため、一定の損失が発生した場合に強制的にポジションを決済するロスカット制度が採用されています。IG証券のFX取引では、証拠金維持率が50%を下回った場合にロスカットが執行されます。また、その前段階として証拠金維持率が100%を下回るとマージンコール(追証拠金の要求)が発生します。

これらの基本情報を踏まえると、IG証券のFXサービスは、豊富な通貨ペアや高機能ツールを駆使して本格的な取引を行いたい中級者以上のトレーダーや、FX以外の金融商品にも興味がある投資家にとって、特に魅力的な選択肢であると言えるでしょう。

IG証券のFXに関する評判・口コミ

通貨ペアが圧倒的に多く他社にはない銘柄も扱える、FX以外の商品も同じ口座で取引でき資金管理が楽、取引ツールが高機能でチャートでの細かい分析が可能、大口取引でもスリッページが少なく約定力が高い、最低取引単位が1万通貨で初心者にはハードルが高い、スワップポイントは高くないため長期保有には不向き、スキャルピングが実質的にできないのは不便

FX会社を選ぶ際、公式サイトの情報だけでなく、実際に利用しているトレーダーの生の声、すなわち評判や口コミは非常に重要な判断材料となります。IG証券は世界的に多くの利用者を抱えており、そのサービスに対する評価も様々です。ここでは、一般的に聞かれる「良い評判・口コミ」と「悪い評判・口コミ」をそれぞれ整理し、その背景にあるIG証券の特徴を解説します。

良い評判・口コミ

IG証券に関する良い評判や口コミは、主にそのサービスの多様性と機能性の高さに集中しています。これらは、アクティブに取引戦略を組み立てたいトレーダーにとって大きな魅力となっているようです。

  • 「通貨ペアの数が圧倒的に多くて、他の会社では取引できない通貨も扱えるのが良い」
    これはIG証券の最大の強みの一つに関する評価です。約100種類という通貨ペア数は、国内のFX会社では群を抜いています。例えば、トルコリラやメキシコペソといった高金利通貨だけでなく、ノルウェークローネ、スウェーデンクローナといった北欧通貨や、シンガポールドル、香港ドルといったアジア通貨、さらにはポーランドズロチなどの東欧通貨まで、非常に幅広い選択肢があります。
    これにより、特定の国の経済指標発表や金融政策の変更といったイベントを狙った短期的な取引や、複数の通貨ペアの相関・逆相関を利用したポートフォリオ戦略など、トレーダーが描く戦略の自由度を格段に高めます。
  • 「FXだけじゃなく、株価指数や個別株も同じプラットフォームで取引できるから資金管理が楽」
    IG証券はFX専門業者ではなく、CFD取引の世界的リーダーです。そのため、一つの取引口座を開設するだけで、FX(為替)の他に、日経平均やNYダウといった世界の主要な株価指数、金や原油などの商品(コモディティ)、さらには国内外の個別株式債券先物まで、17,000種類以上もの金融商品を取引できます。
    例えば、「米国の金利が上がるとドル高になりやすい」といった為替の動きと、「金利が上がるとハイテク株は売られやすい」といった株式市場の動きを、同じプラットフォーム上でシームレスに取引できます。資金を別々の口座に移動させる手間がなく、相関性の高い市場を横断的に分析・取引できる点は、総合的な金融リテラシーが高いトレーダーにとって非常に大きなメリットです。
  • 「取引ツールが高機能。特にチャート機能が充実していて、細かい分析ができる」
    IG証券は、独自開発の取引プラットフォームに力を入れています。PC向けのWebブラウザ版ツールは、多数のテクニカル指標や描画ツールを標準搭載し、レイアウトのカスタマイズ性も高いと評価されています。また、上級者向けには、100種類以上のテクニカル指標と高度な自動売買機能(※スクリプト作成)を備えた「ProRealTime」という有料(条件を満たせば無料)のチャートツールも提供しており、プロレベルの分析環境を求める声に応えています。スマホアプリも機能が豊富で、PC版と遜色ない取引が可能です。
  • 「大口で取引してもスリッページが少ない気がする。約定力が高い」
    IG証券は、グローバルな流動性(市場での取引量)を背景に、安定した約定能力を強みとしています。特に、一度に数十ロット、数百ロットといった大口の注文を出すトレーダーにとって、注文した価格と実際に約定した価格のズレ(スリッページ)が少ないことは、取引コストを抑え、戦略通りの取引を実行する上で極めて重要です。この安定感は、世界中のトレーダーから信頼を得ている証左とも言えます。

悪い評判・口コミ

一方で、IG証券のサービスには、特定の取引スタイルを持つトレーダーや初心者にとってはデメリットとなりうる点も存在し、それらが悪い評判・口コミとして挙げられることがあります。

  • 「最低取引単位が1万通貨なので、初心者には少しハードルが高い」
    これは、特にFXを始めたばかりの方からよく聞かれる意見です。国内の多くのFX会社では、1,000通貨単位、中には1通貨単位から取引できるところもあります。1,000通貨であれば、米ドル/円(1ドル=150円の場合)の取引に必要な証拠金は6,000円程度ですが、1万通貨となるとその10倍の約60,000円が必要になります(レバレッジ25倍の場合)。
    まずは少額でFXの感覚を掴みたいという初心者にとって、この初期投資額の大きさは心理的な障壁になり得ます。IG証券は、ある程度の資金力があり、本格的な取引を志向するトレーダー向けのサービス設計になっていると言えるでしょう。
  • 「スワップポイントがあまり高くない。長期保有には向かないかも」
    スワップポイントとは、2国間の金利差によって得られる利益(または損失)のことです。高金利通貨を買い、低金利通貨を売るポジションを長期間保有することで、毎日コツコツと利益を積み上げる「スワップ狙い」の投資戦略があります。
    IG証券のスワップポイントは、業界最高水準を謳う他社と比較すると、見劣りする場合があるというのが一般的な評価です。そのため、スワップポイント収益を主目的とする長期投資家からは、メインの口座として選ばれにくい傾向があります。IG証券は、為替差益を狙う短期〜中期的なトレーディングに強みを持つ会社と認識しておくと良いでしょう。
  • 「スキャルピングができないのは不便」
    スキャルピングとは、数秒から数分という非常に短い時間で売買を繰り返し、小さな利益を積み重ねていく取引手法です。IG証券では、公式サイトのQ&Aなどで、サーバーに過度な負荷をかける短時間の連続注文(スキャルピングと見なされる可能性のある取引)を制限する場合があると示唆されています。明確に「禁止」と断言しているわけではありませんが、実質的にはスキャルピングをメインの取引手法とするトレーダーには向いていない環境です。これは、安定した取引環境を全ての顧客に提供するための措置と考えられます。

これらの評判・口コミから、IG証券は「豊富な商品ラインナップと高機能ツールを武器に、裁量トレードで為替差益を狙う中上級者」にとっては非常に魅力的な一方、「少額から始めたい初心者」や「スワップ狙いの長期投資家」、「スキャルピングをしたいトレーダー」にとっては、他のFX会社の方が適している可能性があることがわかります。

IG証券でFX取引をする7つのメリット

取扱通貨ペアが約100種類と豊富、FX以外の金融商品も同じ口座で取引できる、高機能な取引ツールが充実している、学習コンテンツ「IGアカデミー」が無料で利用できる、ノースリッページ注文に対応している、大口取引でも高い約定力がある、各種手数料が無料でコストを抑えられる

IG証券のFXサービスには、他の国内FX会社にはない独自の強みが数多く存在します。これらのメリットを理解することは、IG証券が自身の取引スタイルに合っているかどうかを判断する上で不可欠です。ここでは、IG証券でFX取引を行う具体的な7つのメリットを深掘りして解説します。

① 取扱通貨ペアが約100種類と豊富

IG証券の最大のメリットとして挙げられるのが、約100種類に及ぶ圧倒的な取扱通貨ペア数です。これは、国内FX業界においてトップクラスの水準であり、トレーダーに無限に近い取引機会を提供します。

多くのFX会社では、取扱通貨ペアは20〜30種類程度が一般的です。米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円といった主要な通貨ペアはどこでも取引できますが、IG証券の真価はそれ以外の通貨ペアにあります。

  • 高金利通貨・新興国通貨の充実: メキシコペソ/円や南アフリカランド/円、トルコリラ/円といった人気の高金利通貨はもちろんのこと、ブラジルレアルやインドルピーといった経済成長が著しいBRICs諸国の通貨も取引対象です(※一部通貨は対米ドルなど)。これらの通貨は値動きが激しい反面、大きな利益を狙える可能性があります。
  • エキゾチック通貨へのアクセス: さらに、ポーランドズロチ/円、チェココルナ/円、ハンガリーフォリント/円といった東欧通貨や、シンガポールドル/円、香港ドル/円といったアジアの経済拠点通貨、ノルウェークローネ/円、スウェーデンクローナ/円といった北欧通貨まで、非常にマイナーな通貨ペア(エキゾチック通貨)を幅広くカバーしています。
  • 多様な戦略の実現: これだけ多くの通貨ペアがあると、例えば「原油価格の動向と相関性が高いカナダドルとノルウェークローネを取引する」「地政学リスクが高まった際に特定の地域の通貨を避けて、別の地域の通貨で取引する」といった、より専門的でニッチな戦略を立てることが可能になります。世界中のあらゆる経済ニュースを自分の取引チャンスに繋げたいと考えるトレーダーにとって、この豊富な選択肢は他に代えがたい魅力です。

② FX以外の金融商品も同じ口座で取引できる

IG証券はFX専門の会社ではなく、CFD(差金決済取引)のグローバルリーダーです。そのため、一つのFX口座を開設するだけで、為替だけでなく世界中のありとあらゆる金融商品を取引できるのが大きな強みです。

CFDとは、現物の資産を保有することなく、その資産の価格変動を参照して売買を行い、差額だけを決済する取引です。IG証券では、以下の多岐にわたるCFD銘柄を提供しています。

  • 株価指数CFD: 日経平均(日本225)、NYダウ(米国30)、S&P500、ナスダック100、ドイツ40、イギリス100など、世界各国の主要な株価指数。
  • 商品CFD: 金、銀、プラチナといった貴金属、原油(WTI、北海ブレント)、天然ガスといったエネルギー、トウモロコシ、小麦、大豆といった農産物。
  • 個別株CFD: 日本、米国、欧州など、世界中の有名企業の株式。
  • 債券先物CFD: 日本国債、米国債など。

これらの商品を同じ取引プラットフォーム、同じ資金でシームレスに取引できることには、計り知れないメリットがあります。例えば、「米国の雇用統計が好結果だった」というニュースに対し、「ドル買い/円売り」のFX取引を行うと同時に、「景気拡大期待からNYダウ買い」の株価指数CFD取引を行う、といった複合的な戦略が簡単に実行できます。資金を複数の証券会社に分散させる必要がなく、効率的な資金管理と機動的な取引を実現できる点は、中級者以上のトレーダーにとって非常に価値が高いと言えるでしょう。

③ 高機能な取引ツールが充実している

トレーダーにとって取引ツールは、戦場における武器のようなものです。IG証券は、あらゆるレベルとスタイルのトレーダーに対応できるよう、複数の高性能な取引ツールを提供しています。

  • Webブラウザ版プラットフォーム: インストール不要で、どのPCからでもアクセスできるメインツールです。70種類以上のテクニカル指標や描画ツールを標準搭載し、チャートの分割表示やレイアウトの自由なカスタマイズが可能です。また、ロイター社提供の経済ニュースや経済指標カレンダーもプラットフォーム内に統合されており、情報収集から分析、発注までをワンストップで行えます。
  • トレーディング・アプリ: スマートフォンやタブレット向けに最適化されたアプリです。PC版に匹敵する豊富なチャート機能や注文方法を備えており、外出先でもストレスなく本格的な取引ができます。プッシュ通知機能で経済指標や価格アラートを受け取ることも可能です。
  • MT4(メタトレーダー4): 世界で最も普及している取引プラットフォームであるMT4も利用できます。使い慣れた環境で取引したいトレーダーや、豊富なカスタムインジケーターを利用したい場合に適しています。
  • ProRealTime(プロリアルタイム): 100種類以上のテクニカル指標を搭載し、スプレッドシートのように詳細な価格比較や、独自の分析ツールをプログラミング言語で作成できる、プロ仕様の超高機能チャートツールです。通常は月額4,000円の利用料がかかりますが、一定の取引条件を満たすことで無料で利用できます。

これらの多彩な選択肢により、初心者からプロのディーラーまで、誰もが自分に最適な取引環境を構築できるのがIG証券の強みです。

④ 学習コンテンツ「IGアカデミー」が無料で利用できる

IG証券は、トレーダー教育にも非常に力を入れています。口座開設者は「IGアカデミー」と呼ばれる学習コンテンツをすべて無料で利用できます。

IGアカデミーは、単なる用語解説集ではありません。取引の基礎から応用までを体系的に学べるオンラインコース、リアルタイムで専門家が市場を解説するウェビナー(オンラインセミナー)、具体的な取引手法を紹介する動画など、多岐にわたるコンテンツで構成されています。

  • 段階的な学習コース: 「初心者向け」「中級者向け」「上級者向け」とレベル分けされており、自分の知識レベルに合わせて無理なく学習を進められます。
  • 実践的なコンテンツ: 「チャートの読み方」「テクニカル分析の使い方」「リスク管理の方法」といった実践的なテーマが豊富で、学んだ知識をすぐに実際の取引に活かせます。
  • ライブセッション: プロのアナリストによる市場分析セミナーが定期的に開催され、リアルタイムの相場観やプロの視点を学ぶ貴重な機会となります。

取引スキルを向上させたいという意欲のあるトレーダーにとって、これほど充実した学習環境が無料で提供されるのは、非常に大きなメリットです。

⑤ ノースリッページ注文に対応している

ノースリッページ注文とは、顧客が指定した価格での約定をIG証券が保証する特別な注文方法です。通常の注文では、価格が急変動する際に、注文価格と約定価格がずれる「スリッページ」が発生することがあります。特に、米国の雇用統計のような重要な経済指標の発表時は、スリッページによって想定外の損失を被るリスクがあります。

ノースリッページ注文を利用すれば、このスリッページのリスクを完全に排除できます。注文時に少額の追加コスト(保証料)を支払う必要がありますが、もしスリッページが発生しなかった場合は、このコストはかかりません。絶対にこの価格で決済したい、という重要な局面で絶大な効果を発揮するこの機能は、リスク管理を徹底したいトレーダーにとって心強い味方となるでしょう。

⑥ 大口取引でも高い約定力がある

IG証券はグローバルに展開するブローカーであり、世界中の金融機関と接続することで、非常に厚い流動性を確保しています。この潤沢な流動性を背景とした高い約定力は、特に大口の取引を行うトレーダーにとって重要なメリットです。

一度に数百万通貨単位の注文を出すような大口トレーダーの場合、流動性が低いブローカーでは、注文が分割されたり、不利な価格で約定したりするリスク(約定拒否やスリッページ)が高まります。IG証券では、そうした大口注文もスムーズに処理できるインフラが整っており、狙った価格で、狙った量の取引を確実に執行できる安定感があります。これは、機関投資家を含むプロのトレーダーからも支持される理由の一つです。

⑦ 各種手数料が無料でコストを抑えられる

取引コストは、トレーダーの収益に直接影響する重要な要素です。IG証券では、トレーダーの負担を軽減するため、多くの手数料を無料に設定しています。

  • 口座開設手数料: 無料
  • 口座維持手数料: 無料(ただし、2年以上取引がない場合は口座管理手数料が発生する場合あり)
  • 取引手数料: 無料(FXの場合)
  • クイック入金手数料: 無料
  • 出金手数料: 無料

取引時に発生する実質的なコストはスプレッドのみというシンプルな料金体系は、コスト計算がしやすく、安心して取引に集中できる環境を提供します。余計な手数料を気にすることなく、純粋に取引のパフォーマンスを追求できる点は、すべてのトレーダーにとって嬉しいポイントです。

IG証券でFX取引をする4つのデメリット・注意点

最低取引単位が1万通貨から、スワップポイントは高くない、スキャルピングが禁止されている、自動売買(EA)に対応していない

多くのメリットがある一方で、IG証券には注意すべきデメリットも存在します。これらの点を事前に理解しておくことで、「思っていたのと違った」というミスマッチを防ぐことができます。ここでは、IG証券を利用する上で特に知っておきたい4つのデメリット・注意点を解説します。

① 最低取引単位が1万通貨から

IG証券のFX取引における最低取引単位は10,000通貨です。これは、他のFX会社と比較する上で最も重要な注意点の一つです。

国内の多くのFX会社では、1,000通貨単位での取引が主流となっており、中にはSBI FXトレードのように1通貨から取引できる会社もあります。取引単位が小さいほど、取引に必要な証拠金の額も少なくなります。

具体例で比較してみましょう。米ドル/円が1ドル=150円の時に、レバレッジ25倍で取引を始める場合に必要な最低証拠金は以下のようになります。

  • 1,000通貨単位の場合: 150円 × 1,000通貨 ÷ 25 = 6,000円
  • 10,000通貨単位(IG証券)の場合: 150円 × 10,000通貨 ÷ 25 = 60,000円

このように、IG証券で取引を始めるには、1,000通貨単位の会社に比べて10倍の資金が必要になります。このため、「まずは数千円からお試しでFXを始めてみたい」と考えている完全な初心者の方にとっては、ハードルが高いと感じられるでしょう。IG証券は、ある程度の資金を用意して、本格的なトレードに臨むトレーダー向けのサービスと言えます。デモ口座で十分な練習を積んでから、本番の取引に移行することをおすすめします。

② スワップポイントは高くない

スワップポイントは、2国間の金利差から得られる利益で、ポジションを翌日に持ち越す(ロールオーバーする)ことで発生します。高金利通貨を買って長期保有し、スワップポイントをコツコツ貯める投資スタイルは、根強い人気があります。

しかし、IG証券のスワップポイントは、業界最高水準を謳う他のFX会社と比較した場合、全体的に高くない傾向にあります。これは、IG証券が短期〜中期のトレードで為替差益を狙うトレーダーをメインターゲットとしており、スワップポイントでの顧客へのアピールを最優先事項とはしていないためと考えられます。

もちろん、IG証券でもスワップポイントは発生しますが、もし取引の主目的がスワップポイント収益であるならば、他の高スワップを強みとするFX会社を検討する方が効率的かもしれません。IG証券を利用する場合は、スワップポイントはあくまで副次的な収益と捉え、主に為替レートの変動による利益(キャピタルゲイン)を狙う戦略が中心となるでしょう。

③ スキャルピングが禁止されている

スキャルピングは、数秒から数分という極めて短時間のうちに売買を何度も繰り返し、わずかな値幅の利益を積み重ねていく超短期売買の手法です。この手法をメインにしているトレーダーも少なくありません。

IG証券では、利用規約や公式サイトのQ&Aにおいて、サーバーに過度の負荷をかける行為や、カバー取引(FX会社が顧客の注文をインターバンク市場で決済すること)に悪影響を及ぼす可能性のある取引を制限する場合があると明記されています。これには、高頻度での連続注文、つまりスキャルピングと見なされる可能性のある取引が含まれます。

明確に「スキャルピングは禁止」という一文があるわけではありませんが、この規定により、過度な短期売買を行った場合に口座が凍結されるリスクがゼロではありません。したがって、スキャルピングを取引戦略の中心に据えたいトレーダーにとって、IG証券は適した環境とは言えません。デイトレードやスイングトレードといった、もう少し時間軸の長い取引スタイルが推奨されます。

④ 自動売買(EA)に対応していない

IG証券では、世界的に人気の高い取引プラットフォーム「MT4(メタトレーダー4)」を利用できます。MT4の大きな魅力の一つは、EA(エキスパート・アドバイザー)と呼ばれる自動売買プログラムを稼働させられる点です。

しかし、IG証券が提供するMT4では、このEAの利用がサポートされていません。つまり、IG証券のMT4は、裁量取引(自分自身の判断で売買を行う取引)のための分析ツールとして利用することが前提となります。MT4に標準搭載されているインジケーターや、自身で追加したカスタムインジケーターを使ったチャート分析は可能ですが、プログラムによる完全な自動売買は行えません。

「ProRealTime」という高機能ツールを使えば、独自の売買シグナルを作成したり、簡単な自動売買システムを組んだりすることは可能ですが、一般的なMT4のEAのように、購入したプログラムをセットしてすぐに動かす、といった手軽さはありません。EAを使ったシステムトレードを主軸に考えている場合は、他のEA利用を公式に許可しているFX会社を選ぶ必要があります。

IG証券のFXスプレッドを他社と比較

FX取引におけるスプレッドは、売値(Bid)と買値(Ask)の差のことで、トレーダーが支払う実質的な取引コストです。スプレッドは狭ければ狭いほど、トレーダーにとって有利になります。ここでは、IG証券の主要通貨ペアのスプレッドを、国内の代表的なFX会社と比較し、その特徴と注意点について解説します。

主要通貨ペアのスプレッド一覧

IG証券のスプレッドは、原則固定制(例外あり)を採用しており、特に主要通貨ペアにおいては業界でも非常に競争力のある水準を提供しています。

以下の表は、IG証券と主要な競合他社A社、B社のスプレッドを比較したものです。

通貨ペア IG証券 A社(参考) B社(参考)
米ドル/円 0.2銭 0.2銭 0.2銭
ユーロ/円 0.5銭 0.4銭 0.5銭
ポンド/円 1.0銭 0.9銭 1.0銭
豪ドル/円 0.7銭 0.5銭 0.6銭
ユーロ/米ドル 0.4pips 0.3pips 0.3pips
ポンド/米ドル 0.9pips 0.8pips 1.0pips

※上記のスプレッドは、各社が提示する原則固定の値(日本時間の日中コアタイム)であり、市場の流動性が低下する時間帯や経済指標発表時などには拡大する可能性があります。(参照:IG証券公式サイトおよび各社公式サイト、2024年5月時点の一般的な提示値)

この表からわかるように、IG証券のスプレッドは、業界最狭水準を競う国内FX会社と比較しても、遜色のないレベルであることがわかります。特に、取引量が多い米ドル/円のスプレッドは0.2銭と非常に狭く、短期トレーダーにとっても魅力的な水準です。

ユーロ/円やポンド/円、豪ドル/円など他の主要通貨ペアにおいても、大きな見劣りはなく、十分に狭いスプレッドが提供されています。取引コストを重視するトレーダーにとって、IG証券のスプレッドは大きなメリットと言えるでしょう。

スプレッドに関する注意点

IG証券のスプレッドは非常に魅力的ですが、利用する上でいくつか知っておくべき注意点があります。

  • 変動制の側面: IG証券のスプレッドは「原則固定」とされていますが、これは常にそのスプレッドで取引できることを保証するものではありません。早朝(日本時間の月曜早朝や平日の午前6時〜8時頃)や、年末年始など市場の流動性が著しく低下する時間帯、あるいは米国の雇用統計や各国中央銀行の政策金利発表といった重要な経済イベントの前後には、スプレッドが通常よりも大きく拡大することがあります。これはIG証券に限らず、すべてのFX会社に共通する現象ですが、特に重要な指標発表時には、スプレッドの拡大を念頭に置いた取引計画が必要です。
  • マイナー通貨ペアのスプレッド: 約100種類という豊富な通貨ペアを誇るIG証券ですが、取引量が少ないマイナー通貨ペア(エキゾチック通貨)のスプレッドは、主要通貨ペアに比べて広く設定されています。これは、流動性が低いために必然的に生じるコストであり、トレードオフの関係にあります。マイナー通貨ペアを取引する際は、事前にスプレッドの広さを確認し、それを上回る値幅を狙えるかどうかを慎重に判断する必要があります。
  • 時間帯による違い: IG証券のスプレッドは、東京時間、ロンドン時間、ニューヨーク時間といった主要市場が開いている時間帯は安定して狭い傾向にあります。しかし、これらの市場が閉まっている時間帯はスプレッドが広がりやすくなるため、自身の取引スタイルと、スプレッドが狭い時間帯が合っているかを確認することも大切です。

結論として、IG証券のスプレッドは、主要通貨ペアをメインに、流動性の高い時間帯で取引するトレーダーにとっては非常に有利な条件です。ただし、スプレッドが変動するリスクや、マイナー通貨ペアの特性を十分に理解した上で取引に臨むことが重要です。

IG証券のFXスワップポイントを他社と比較

スワップポイントは、FX取引におけるもう一つの収益源です。特に、金利差のある通貨ペアを長期間保有する「キャリートレード」を行うトレーダーにとっては、最も重要な比較項目の一つとなります。ここでは、IG証券のスワップポイントを他社と比較し、その特徴を分析します。

主要通貨ペアのスワップポイント一覧

スワップポイントは日々変動するため、あくまで一例としての比較になりますが、IG証券と高スワップを強みとする競合他社C社、D社のスワップポイント(買いポジション、1万通貨あたり/日)を見てみましょう。

通貨ペア IG証券(参考値) C社(参考値) D社(参考値)
米ドル/円 210円 225円 220円
メキシコペソ/円 250円 271円 265円
南アフリカランド/円 170円 185円 180円
トルコリラ/円 32円 40円 38円

※上記のスワップポイントは、過去の実績に基づく参考値であり、将来の数値を保証するものではありません。日々変動するため、最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。(参照:IG証券公式サイトおよび各社公式サイト)

この比較表から明らかなように、IG証券のスワップポイントは、高スワップを積極的にアピールしているFX会社と比較すると、やや低い水準にあることがわかります。特に、メキシコペソ/円や南アフリカランド/円といった人気の高金利通貨ペアにおいて、その差が顕著に現れる傾向があります。

これは、前述の通り、IG証券が短期〜中期のキャピタルゲイン(為替差益)を狙うトレーダーを主なターゲットとしているビジネスモデルに起因します。スワップポイントの高さで顧客を誘引するよりも、スプレッドの狭さ、約定力の高さ、ツールの機能性といった、アクティブトレーダーが重視する要素にリソースを集中させていると考えられます。

したがって、スワップポイント収益を目的とした長期的な資産運用をFXで行いたい場合、IG証券は最適な選択肢とは言えない可能性があります。その場合は、スワップポイントの高さを最優先事項として掲げている他のFX会社を検討することをお勧めします。

一方で、IG証券の利用者がスワップポイントを全く無視して良いというわけではありません。デイトレードがメインでも、時にはポジションを翌日以降に持ち越すこともあります。その際に、プラスのスワップが受け取れるのか、あるいはマイナスのスワップ(支払い)が発生するのかは、損益に影響します。特に、マイナススワップが大きい通貨ペアを売りポジションで長期保有すると、コストが日々蓄積していくため注意が必要です。

結論として、IG証券を選ぶ際は、スワップポイントはあくまで副次的な要素と割り切り、その分、スプレッドの狭さや取引ツールの機能性といった他のメリットを最大限に活用するというスタンスが求められます。

IG証券が提供する取引ツール

PC版取引システム(Webブラウザ版)、トレーディング・アプリ(スマホアプリ)、MT4(メタトレーダー4)、ProRealTime(プロリアルタイム)

IG証券は、トレーダーの多様なニーズに応えるため、質の高い取引ツールを複数提供しています。初心者向けの直感的なものから、プロ向けの高度な分析が可能なものまで、そのラインナップは多岐にわたります。ここでは、IG証券が提供する主要な4つの取引ツールについて、それぞれの特徴を詳しく解説します。

PC版取引システム(Webブラウザ版)

IG証券のメインとなる取引ツールが、インストール不要で利用できるWebブラウザ版の取引システムです。多くのトレーダーにとって、日常的な取引はこのプラットフォームで行うことになるでしょう。

  • 直感的でカスタマイズ可能なインターフェース: ログインすると表示されるワークスペースは、自分の好みに合わせて自由にレイアウトを変更できます。チャート、注文パネル、ニュース、ウォッチリストなど、必要なウィンドウをドラッグ&ドロップで配置し、自分だけの最適な取引環境を構築できます。
  • 高機能なチャート: IG証券のチャート機能は非常に強力です。70種類以上のテクニカル指標(移動平均線、MACD、RSIなど)や、多彩な描画ツール(トレンドライン、フィボナッチ・リトレースメントなど)を標準で搭載しています。複数の時間足のチャートを同時に表示したり、チャート上から直接発注したりすることも可能です。
  • 情報収集機能の統合: プラットフォーム内には、金融情報サービス大手「ロイター」が提供する経済ニュースや、各国の経済指標の発表スケジュールが一覧できる経済指標カレンダーが統合されています。これにより、外部のサイトを参照することなく、情報収集から分析、発注までをシームレスに行うことができます。
  • 豊富な注文方法: 成行、指値、逆指値といった基本的な注文に加え、一方の注文が約定するともう一方がキャンセルされる「OCO注文」や、指定した価格に達すると逆指値注文が有効になる「IFD注文」、そして前述の「ノースリッページ注文」など、多彩な注文方法に対応しており、あらゆる取引戦略をサポートします。

このWebブラウザ版システムは、FX初心者から日常的に取引を行うデイトレーダーまで、幅広い層のトレーダーにおすすめできる、完成度の高いオールインワン・プラットフォームです。

トレーディング・アプリ(スマホアプリ)

外出先や移動中でも取引チャンスを逃さないために、スマートフォンアプリの性能は極めて重要です。IG証券の「トレーディング・アプリ」は、App StoreやGoogle Playで高い評価を得ており、その機能性はPC版に引けを取りません。

  • PC版に迫る高機能チャート: スマートフォンの小さな画面でも快適に操作できるよう最適化されていながら、30種類以上のテクニカル指標や描画ツールを利用できます。ピンチイン・ピンチアウトで直感的にチャートの拡大・縮小ができ、ストレスのない分析が可能です。
  • スピーディーな注文執行: ワンタップで発注できるスピード注文機能や、チャート上からの直接発注にも対応。値動きの激しい相場でも、機動的に取引を実行できます。
  • アラート機能: 指定した価格にレートが到達した際に通知する「プライスアラート」や、経済指標の発表前に知らせてくれる「指標アラート」など、プッシュ通知機能が充実しています。アプリを閉じていても重要なイベントを見逃しません。
  • 完全な口座管理: 入出金の手続きや取引履歴の確認など、口座管理に関するほぼすべての操作をアプリ内で完結できます。

場所を選ばずに本格的な取引を行いたいアクティブなトレーダーにとって、この高機能なスマホアプリは必須のツールとなるでしょう。

MT4(メタトレーダー4)

MT4(メタトレーダー4)は、ロシアのMetaQuotes社が開発した、世界で最も普及しているFX取引プラットフォームです。その高いカスタマイズ性と豊富な分析ツールから、世界中のトレーダーに愛用されています。IG証券でも、このMT4を利用して取引することが可能です。

  • 使い慣れた環境での取引: 長年MT4を愛用してきたトレーダーにとって、インターフェースや操作方法を変えることなく、IG証券の優れた取引環境(狭いスプレッドや高い約定力)を利用できるのは大きなメリットです。
  • 豊富なカスタムインジケーター: MT4の最大の魅力は、世界中の開発者が作成した無数のカスタムインジケーター(外部のテクニカル指標)を自由に追加できる点です。標準搭載されていない独自の分析手法を試したいトレーダーには最適です。
  • 注意点:EA(自動売買)は非対応: 前述の通り、IG証券のMT4ではEA(エキスパート・アドバイザー)による自動売買はサポートされていません。あくまで裁量取引のための分析ツールとしての利用に限られます。この点は、MT4を利用する上で最も重要な注意点です。

IG証券のMT4は、EAを使わない裁量トレーダーで、かつMT4の高度なチャート分析機能やカスタム性を最大限に活用したい方向けの選択肢と言えます。

ProRealTime(プロリアルタイム)

ProRealTimeは、プロのトレーダーや機関投資家も利用する、超高機能なチャート分析ツールです。IG証券を通じて利用することができ、テクニカル分析を極めたい上級者にとっては最高の武器となり得ます。

  • 圧倒的なテクニカル指標: 100種類を超える豊富なテクニカル指標を標準で搭載。ニッチな分析手法や、複数の指標を組み合わせた複雑な分析が可能です。
  • 高度なスクリーニングと自動売買: 独自の条件を設定して、それに合致する銘柄を瞬時に探し出す「ProScreener」機能や、独自のプログラミング言語(ProBuilder)を使ってオリジナルの取引戦略をシステム化し、自動売買を行うことも可能です。これはMT4のEAとは異なり、より高度で柔軟なシステム構築ができます。
  • 利用条件: ProRealTimeは非常に高機能なため、通常は月額4,000円の利用料が必要です。ただし、1ヶ月に4回以上の取引を行うなど、所定の条件を満たせば無料で利用し続けることができます。

ProRealTimeは、テクニカル分析を徹底的に追求したい上級者や、自分だけの取引システムを構築したいと考えているシステムトレーダーにとって、非常に強力なツールです。

IG証券のFXはどんな人におすすめ?

これまで解説してきたIG証券のメリット・デメリットを踏まえると、IG証券のFXサービスが特にどのようなトレーダーに適しているかが見えてきます。ここでは、IG証券を最大限に活用できるであろう3つのタイプのトレーダー像を具体的にご紹介します。

多様な金融商品を一つの口座で管理したい人

IG証券の最大の強みは、FX(為替)だけでなく、株価指数、商品(コモディティ)、個別株、債券といった17,000種類以上の金融商品を、一つの口座、一つのプラットフォームで取引できる点にあります。

このようなトレーダーにはIG証券が最適です。

  • マクロ経済の動向を総合的に捉えて投資判断をしたい人: 例えば、「中央銀行が金融緩和を発表した」というニュースに対し、「通貨安を予測してFXでその国の通貨を売る」と同時に、「株価上昇を予測してその国の株価指数CFDを買う」といった、市場を横断した複合的な戦略をスムーズに実行できます。
  • 異なる資産クラスに分散投資をしたい人: 為替のポートフォリオだけでなく、株式や商品にも資金を配分することで、リスクを分散させたいと考えている投資家にとって、IG証券のプラットフォームは非常に便利です。複数の証券会社に口座を開設し、資金を移動させる手間と時間を大幅に削減できます。
  • 相関関係を利用した取引をしたい人: 「原油価格が上がるとカナダドルも上がりやすい」「金価格が上がると豪ドルも上がりやすい」といった、商品価格と通貨価値の相関関係を利用した取引戦略を好むトレーダーにとって、両方を同じ画面で分析・取引できる環境は計り知れない価値があります。

金融市場全体を俯瞰し、ダイナミックに資産を動かしたい総合的な投資家にとって、IG証券はまさに理想的なパートナーとなるでしょう。

高機能な分析ツールを駆使して取引したい人

IG証券は、取引ツールの機能性に非常に力を入れています。標準のWebブラウザ版プラットフォームですら、他のFX会社と比較して豊富なテクニカル指標や描画ツールを搭載しており、本格的な分析が可能です。

特に、以下のような志向を持つトレーダーにはIG証券が強く推奨されます。

  • テクニカル分析を深く追求したい人: チャート上に何本も移動平均線を表示したり、複数のオシレーター系指標を組み合わせて売買サインを探ったりと、自分なりの分析手法を確立したいトレーダーにとって、IG証券のツールは強力な武器になります。
  • プロレベルの分析環境を求める上級者: 月額料金(条件を満たせば無料)を支払ってでも、100種類以上の指標や自作の自動売買システムが使える「ProRealTime」を利用したいと考えるレベルのトレーダーには、IG証券は数少ない選択肢の一つです。
  • 情報収集と分析を効率化したい人: 取引プラットフォーム内でロイターニュースや経済指標カレンダーを確認できるため、複数のウィンドウやアプリを行き来することなく、効率的にトレードに集中したい人にも向いています。

「取引の勝敗は分析の質で決まる」と考え、ツールにとことんこだわりたい分析派のトレーダーにとって、IG証券が提供する環境は非常に満足度の高いものとなるはずです。

マイナー通貨ペアや大口で取引したい人

IG証券は、そのグローバルなネットワークを活かし、他の国内FX会社では見られない特徴を持っています。これらは、特定のニーズを持つトレーダーにとって決定的な強みとなります。

  • ニッチな通貨ペアで取引機会を見つけたい人: 約100種類という圧倒的な通貨ペア数は、他のトレーダーが注目していない市場で利益を上げるチャンスを提供します。例えば、東欧諸国の経済動向に詳しかったり、北欧の資源国の通貨に興味があったりするトレーダーは、その知識を直接取引に活かすことができます。誰もが取引する主要通貨ペアでの競争を避け、自分だけの得意な市場を見つけたいと考えている人に最適です。
  • まとまった資金でダイナミックな取引をしたい大口トレーダー: IG証券は、世界中の金融機関から流動性の提供を受けており、高い約定力を誇ります。一度に数百万通貨、数千万通貨といった大きなロットで注文を出しても、スリッページや約定拒否が起こりにくい安定した取引環境は、大口トレーダーにとって必須の条件です。資金力があり、ダイナミックな取引で大きな利益を狙うトレーダーにとって、IG証券の信頼性は大きな魅力です。

他の人とは違う土俵で戦いたいトレーダーや、プロフェッショナルな取引環境を求める資金力のあるトレーダーは、IG証券を選ぶことでそのポテンシャルを最大限に発揮できるでしょう。

IG証券のFXをおすすめできない人

IG証券は多くの強みを持つ一方で、その特徴が特定のトレーダーのニーズとは合致しない場合もあります。自身の投資スタイルや目的と照らし合わせ、もし以下のタイプに当てはまる場合は、他のFX会社を検討する方が良い結果に繋がるかもしれません。

1,000通貨以下の少額から始めたい人

IG証券のFX取引における最低取引単位は10,000通貨です。これは、これからFXを始めようとする初心者や、まずはリスクを抑えて小さな金額で試してみたいという方にとっては、大きなハードルとなります。

前述の通り、米ドル/円(1ドル=150円)を取引する場合、最低でも約60,000円の証拠金が必要です。これに対して、1,000通貨単位で取引できる会社なら約6,000円、1通貨単位なら約6円から始められます。

  • 「FXがどんなものか、まずはお小遣い程度の金額で体験してみたい」
  • 「いきなり数万円の資金を入れるのは怖い」
  • 「様々な通貨ペアを、ごく少額ずつ同時に保有してみたい」

このように考える方には、IG証券はおすすめできません。SBI FXトレード(1通貨〜)、マネーパートナーズ(100通貨〜)、松井証券(1通貨〜)など、より小さな単位で取引できるFX会社を選ぶ方が、精神的な負担も少なく、安心してFXの世界に第一歩を踏み出せるでしょう。

スキャルピングや自動売買をメインにしたい人

IG証券は、特定の取引手法をメインに行うトレーダーには向いていません。

  • スキャルピングをしたいトレーダー: スキャルピングは、数秒から数分単位で細かく売買を繰り返す手法です。IG証券では、サーバーに負荷をかけるような高頻度の取引が制限される可能性があり、実質的にスキャルピングは推奨されていません。スキャルピングを公認しているヒロセ通商やJFXといったFX会社を選ぶ方が、口座凍結のリスクを心配することなく、安心して取引に集中できます。
  • EA(自動売買)を使いたいトレーダー: IG証券のMT4では、EA(エキスパート・アドバイザー)と呼ばれる市販の自動売買プログラムを稼働させることができません。多くのトレーダーにとって「MT4を使う=EAを使う」という認識が強いため、この点は大きなデメリットです。「寝ている間もプログラムに取引を任せたい」「自分で作ったEAを動かしたい」と考えている方は、外為ファイネストやOANDA Japanなど、MT4でのEA利用を公式にサポートしている会社を選ぶ必要があります。

IG証券は、あくまで自分自身の判断で取引を行う「裁量トレーダー」向けのプラットフォームであると認識しておくことが重要です。

スワップポイント狙いの長期運用をしたい人

スワップポイントは、高金利通貨を長期間保有することで得られる金利差収益です。このスワップポイントを主な収益源とする投資スタイルは、日々の値動きに一喜一憂したくない長期投資家に人気があります。

しかし、他社との比較で見た通り、IG証券のスワップポイントは、業界最高水準を謳う会社と比較すると見劣りする傾向があります。

  • 「メキシコペソや南アフリカランドを長期間保有して、毎日のスワップ収益で生活費の足しにしたい」
  • 「為替差益はあまり狙わず、安定したインカムゲインを求めたい」

このような目的でFX口座を開設する場合、IG証券は最適とは言えません。みんなのFXやLIGHT FX、GMOクリック証券など、スワップポイントの高さを強みとして積極的にアピールしているFX会社の中から、自分の取引したい通貨ペアのスワップが最も有利な会社を選ぶべきです。IG証券は、為替差益(キャピタルゲイン)を狙うアクティブなトレーダー向けの会社であり、長期保有によるインカムゲイン狙いの投資家とは、サービスの方向性が異なると言えるでしょう。

IG証券の最新キャンペーン情報

FX新規口座開設キャンペーン、FX乗り換え応援キャンペーン、CFD取引キャンペーン、友人紹介プログラム

IG証券では、新規口座開設者や既存顧客を対象に、魅力的なキャンペーンを随時実施しています。キャンペーンを活用することで、通常よりもお得に取引を始めたり、取引資金を増やしたりすることが可能です。

キャンペーン内容は時期によって変動するため、ここでは一般的なキャンペーンの種類と、最新情報を確認する方法について解説します。

【現在実施中、または過去に実施されたキャンペーンの例】

  • FX新規口座開設キャンペーン: 新しくFX口座を開設し、所定の期間内に一定額以上の取引を行うことで、数千円から数万円のキャッシュバックが受けられる、最も一般的なキャンペーンです。
  • FX乗り換え応援キャンペーン: 他のFX会社からIG証券に乗り換えるトレーダーを対象としたキャンペーンです。他社での取引実績を証明することで、特典が受けられる場合があります。
  • CFD取引キャンペーン: IG証券の強みであるCFD取引に関連したキャンペーンも頻繁に開催されます。特定の株価指数CFDや商品CFDを取引することで、キャッシュバックが得られるものなどがあります。
  • 友人紹介プログラム: 既存の顧客が友人にIG証券を紹介し、その友人が口座を開設して取引を行うと、紹介者と友人の両方に特典が進呈されるプログラムです。

【最新キャンペーン情報の確認方法】

これらのキャンペーンは期間限定であり、条件も変更されることがあります。最も正確で最新の情報を得るためには、必ずIG証券の公式サイトをご確認ください。

手順:

  1. IG証券の公式サイトにアクセスします。
  2. トップページやメニューの中から「キャンペーン」または「キャンペーン・プログラム」といった項目を探します。
  3. 現在実施中のキャンペーン一覧が表示されるので、それぞれの内容、対象期間、適用条件などを詳しく確認します。

口座開設を検討している方は、申し込む前に必ずキャンペーンページに目を通し、自分に適用されるお得なキャンペーンがないかチェックすることを強くおすすめします。

(参照:IG証券公式サイト キャンペーン・プログラム)

IG証券の口座開設方法【3ステップ】

公式サイトから口座開設を申し込む、本人確認書類を提出する、審査完了後、取引を開始する

IG証券の口座開設は、オンライン上で完結し、簡単かつスピーディーに行うことができます。申し込みから取引開始までの流れは、大きく分けて3つのステップで構成されています。ここでは、それぞれのステップで何を行うのかを具体的に解説します。

① 公式サイトから口座開設を申し込む

まず、IG証券の公式サイトにアクセスし、口座開設の申し込み手続きを開始します。

  1. 公式サイトへアクセス: パソコンまたはスマートフォンからIG証券の公式サイトを開き、「口座開設」のボタンをクリックします。
  2. メールアドレスとパスワードの登録: まず、ログインIDとして使用するメールアドレスと、パスワードを設定します。
  3. 個人情報の入力: 次に、画面の指示に従って、氏名、住所、生年月日、電話番号といった個人情報を入力します。
  4. 職業・財務情報の入力: 職業、年収、投資可能資産などの財務状況に関する情報を入力します。これらは、顧客の投資経験や資力に合ったサービスを提供するための審査に必要な情報です。
  5. 投資経験の申告: FXや株式、CFDなどの投資経験について、正直に回答します。経験がなくても口座開設は可能ですが、審査の判断材料となります。
  6. 規約等への同意: 各種規約や確認事項が表示されるので、内容をよく読み、同意のチェックを入れます。

入力内容に間違いがないか、特に住所や氏名は後の本人確認書類と完全に一致しているかを、最後にしっかりと確認しましょう。すべての入力が完了したら、申し込みボタンをクリックして、このステップは完了です。

② 本人確認書類を提出する

次に、法律(犯罪収益移転防止法)に基づき、本人確認書類を提出する必要があります。IG証券では、スマートフォンを使ったオンラインでの提出が推奨されており、郵送よりも早く手続きが完了します。

【提出する書類の組み合わせ】

以下のいずれかの組み合わせを用意します。

  • パターンA:マイナンバーカード(顔写真付き)1点
    これが最も簡単でスピーディーな方法です。
  • パターンB:マイナンバー通知カード or 住民票の写し + 顔写真付き本人確認書類1点
    顔写真付き本人確認書類の例:運転免許証、パスポートなど
  • パターンC:マイナンバー通知カード or 住民票の写し + 顔写真なし本人確認書類2点
    顔写真なし本人確認書類の例:健康保険証、年金手帳など

【提出方法】

申し込み完了後に送られてくるメールの案内に従い、提出手続きに進みます。

  1. スマホで本人確認: スマートフォンでQRコードを読み取るか、指定されたURLにアクセスします。
  2. 書類の撮影: 画面の指示に従って、用意した本人確認書類(例:マイナンバーカードの表・裏・厚み)を撮影します。
  3. 顔写真の撮影: 次に、自分の顔をスマートフォンのインカメラで撮影します(セルフィー撮影)。これにより、書類の持ち主本人であることを確認します。

撮影は、明るい場所で、文字や顔がはっきりと写るように行ってください。不鮮明な場合は再提出となり、手続きが遅れる原因になります。書類のアップロードが完了すれば、申し込み手続きはすべて完了です。

③ 審査完了後、取引を開始する

提出された情報と本人確認書類をもとに、IG証券で口座開設の審査が行われます。

  1. 審査: 審査は通常、1〜3営業日程度で完了します。申し込み内容や書類に不備がなければ、スムーズに進みます。審査基準は公表されていませんが、入力された財務状況や投資経験などが総合的に判断されます。
  2. 審査結果の通知: 審査が完了すると、登録したメールアドレス宛に結果が通知されます。無事に審査を通過した場合、口座開設完了のお知らせと、ログイン情報が送られてきます。
  3. ログインと入金: メールに記載された情報を使って、取引システムにログインします。その後、取引に必要な証拠金を入金します。入金方法は、手数料無料で即時反映される「クイック入金」が便利です。
  4. 取引開始: 口座への入金が確認でき次第、すぐにFX取引を開始できます。

以上がIG証券の口座開設の全ステップです。特に本人確認書類の提出をスマートフォンでオンライン完結させると、郵送の手間もなく、非常にスピーディーに取引を始められるのが特徴です。

IG証券のFXに関するよくある質問

IG証券の強みは何ですか?、ロスカットのルールはどうなっていますか?、デモ口座は利用できますか?、最低取引単位はいくらですか?、入金方法には何がありますか?、口座開設の審査は厳しいですか?

ここでは、IG証券のFXサービスに関して、多くの人が疑問に思う点や、よく寄せられる質問について、Q&A形式で分かりやすく回答します。

IG証券の強みは何ですか?

IG証券の強みは、主に以下の4点に集約されます。

  1. 圧倒的な取扱商品数: FX通貨ペアが約100種類と豊富なだけでなく、株価指数、商品、個別株など17,000以上のCFD銘柄を一つの口座で取引できます。金融市場全体を投資対象としたいトレーダーにとって、これは最大の魅力です。
  2. 高機能な取引ツール: 初心者からプロまで満足させる、多彩で高性能な取引ツールが揃っています。特に、高度な分析を追求したい上級者向けの「ProRealTime」は、他社にはない大きな強みです。
  3. グローバル基準の取引環境: 世界的なブローカーとしての実績に裏打ちされた高い約定力と、競争力のある狭いスプレッドを提供しています。特に大口で取引するトレーダーにとって、この安定感は非常に重要です。
  4. 充実した学習コンテンツ: 無料で利用できる「IGアカデミー」では、初心者から上級者まで、体系的かつ実践的に取引を学べます。継続的にスキルアップを目指すトレーダーを強力にサポートします。

ロスカットのルールはどうなっていますか?

IG証券のロスカットルールは、顧客の資産を過度な損失から守るための重要な仕組みです。

  • マージンコール: 証拠金維持率が100%を下回った時点で、追加の証拠金(追証)を求める「マージンコール」が通知されます。この段階ではまだポジションは維持されますが、損失が拡大している警告サインです。
  • ロスカット: 証拠金維持率が50%を下回った時点で、保有しているすべてのポジションが強制的に決済されます。これを「ロスカット」と呼びます。

証拠金維持率 = (有効証拠金額 ÷ 必要証拠金額) × 100

例えば、必要証拠金が10万円のポジションを保有している場合、有効証拠金が5万円を下回るとロスカットが執行されます。相場の急変時には、ロスカットが執行されても預けた証拠金以上の損失が発生する可能性(追証)もあるため、常に余裕を持った資金管理を心がけることが重要です。
(参照:IG証券公式サイト ヘルプ&サポート)

デモ口座は利用できますか?

はい、IG証券では無料で利用できるデモ口座を提供しています。

デモ口座では、仮想の資金を使って、本番とほぼ同じ環境で取引を体験できます。高機能な取引ツールの操作感を試したり、新しい取引戦略をリスクなしで練習したりするのに最適です。

  • 利用期間: デモ口座の利用に期間制限はありませんが、長期間利用がない場合は閉鎖されることがあります。
  • 利用方法: 公式サイトから簡単な登録をするだけで、すぐに利用を開始できます。

IG証券での取引を検討している方は、まずデモ口座を開設し、プラットフォームの使い勝手やサービスの特性を十分に理解してから、本番の口座開設に進むことを強くおすすめします。

最低取引単位はいくらですか?

IG証券のFXにおける最低取引単位は10,000通貨です。

これは、国内の多くのFX会社が採用している1,000通貨単位よりも大きな設定です。そのため、少額からFXを始めたい初心者の方よりは、ある程度の資金を用意して本格的な取引を行いたい中級者以上のトレーダー向けのサービスと言えます。

入金方法には何がありますか?

IG証券では、主に2つの入金方法が用意されています。

  1. クイック入金: 提携している金融機関(三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、楽天銀行、PayPay銀行、ゆうちょ銀行など)のインターネットバンキングを利用して、24時間リアルタイムで入金できるサービスです。手数料は無料で、入金額が即座に取引口座に反映されるため、最も推奨される入金方法です。
  2. 銀行振込: IG証券が指定する銀行口座へ、ATMや金融機関の窓口から振り込む方法です。振込手数料は顧客負担となり、取引口座への反映にも時間がかかる場合があります。

急な追証が必要になった場合などを考慮すると、いつでも迅速に入金できるクイック入金が利用できる環境を整えておくのが安心です。
(参照:IG証券公式サイト ご入金方法)

口座開設の審査は厳しいですか?

IG証券の口座開設審査の具体的な基準は公表されていません。しかし、一般的にFX会社の審査では、以下のような点が総合的に判断されます。

  • 年齢(満18歳以上)
  • 申し込み時に入力した年収や金融資産の状況
  • 投資経験の有無
  • 規約への同意

IG証券は最低取引単位が1万通貨であることなどから、ある程度の金融資産があることが望ましいと考えられますが、安定した収入があり、リスクを理解した上で申し込めば、投資経験が浅くても審査に通る可能性は十分にあります。重要なのは、申し込みフォームに虚偽の情報を入力せず、正直に現在の状況を申告することです。

まとめ

本記事では、IG証券のFXサービスについて、その会社概要から評判、メリット・デメリット、各種スペックの比較、そして口座開設方法に至るまで、包括的に解説してきました。

最後に、記事全体の要点をまとめます。

IG証券は、以下のような特徴を持つ、グローバル基準の総合金融サービスプロバイダーです。

  • 圧倒的な商品ラインナップ: 約100種類のFX通貨ペアに加え、株価指数や商品など17,000銘柄以上のCFDを一つの口座で取引可能。
  • 高性能な取引ツール: 初心者からプロまで対応する多彩なプラットフォームを提供。特に上級者向け「ProRealTime」は強力。
  • 優れた取引コストと環境: 主要通貨ペアのスプレッドは業界最狭水準。大口取引にも耐えうる高い約定力。
  • 充実した学習コンテンツ: 無料の「IGアカデミー」で取引スキルを継続的に向上させられる。

これらの強みから、IG証券は特に「多様な金融商品を一つの口座で取引したい総合投資家」「高機能なツールで本格的な分析をしたいトレーダー」「マイナー通貨や大口取引で差別化を図りたい中上級者」に最適なFX会社と言えます。

一方で、以下のような注意点も存在します。

  • 最低取引単位が1万通貨であり、少額から始めたい初心者にはハードルが高い。
  • スワップポイントは高くないため、長期保有によるインカムゲイン狙いには不向き。
  • スキャルピングやMT4でのEA(自動売買)は非対応で、裁量取引がメインとなる。

これらの点から、「少額資金で始めたい初心者」「スワップポイント狙いの長期投資家」「スキャルピングやEAを主軸にしたいトレーダー」は、他のFX会社を検討する方が良いかもしれません。

FX会社選びに「誰にとっても一番」という正解はありません。最も重要なのは、自身の投資スタイル、目的、資金力と、FX会社が提供するサービスの特性が合致しているかを見極めることです。

この記事が、IG証券という選択肢を深く理解し、あなたにとって最適なFX会社を見つけるための一助となれば幸いです。もしIG証券のサービスに魅力を感じたなら、まずはリスクのないデモ口座から、その世界水準の取引環境を体験してみてはいかがでしょうか。